同じ80℃でも、サウナによって体感が変わる。
― 温度計だけでは測れない「良いサウナ」のつくり方
「同じ80℃なのに、なんだか息苦しい。」
「温度は高いはずなのに、あまり熱く感じない。」
「サウナに入っているのに、なかなか汗が出ない。」
そんな経験はありませんか?
温度計を見ると、どちらも「80℃」。
それなのに、サウナによって体感が大きく違うことがあります。
その理由は、サウナの熱さが室温だけで決まるものではないからです。
湿度、空気の流れ、ヒーター、座る高さ、ロウリュ。
温度計の数字だけでは表せない、さまざまな要素が組み合わさって、私たちが感じる「熱」がつくられています。
Saunatureでは、サウナを単に「温度を上げる空間」としてではなく、身体が熱を心地よく感じられる環境として考えています。
今回は、温度計だけでは分からない「サウナの体感」と、Saunatureがサウナづくりで大切にしている考え方をご紹介します。
目次
- 同じ80℃なのに、なぜ体感が違うのか?
- サウナの「熱」は温度だけでは決まらない
- Saunatureが考える、良いサウナの3つの条件
- ① 熱を感じやすいサウナキャビンの構造
- ② ロウリュによって「体感できる熱」をつくるヒーター
- ③ 熱くても息苦しくなりにくい吸気・換気システム
- サウナで大切なのは「温度」より「熱の感じ方」
- Saunatureが考える「良いサウナ」
まとめ
1. 同じ80℃なのに、なぜ体感が違うのか?
サウナ室の温度を測るとき、多くの場合は温度計の数字を基準にします。
80℃、90℃、100℃。
数字を見ることで、サウナ室がどのくらい熱いのかを知ることができます。
しかし、同じ温度だからといって、同じサウナ体験になるとは限りません。
例えば、同じ80℃でも、
といった違いが生まれます。
これは、サウナ室の環境が「温度」という一つの数字だけでは表せないからです。
湿度、空気の流れ、ヒーター、座る高さ、ロウリュ。
これらが組み合わさることで、私たちが感じる「熱」が変わります。
2. サウナの「熱」は温度だけでは決まらない
サウナに入ると、身体は周囲の熱を受け取ります。
その熱の感じ方には、室温だけでなく、湿度や空気の動き、身体と熱源との位置関係など、さまざまな環境が関係します。
特にサウナでは、ロウリュによって水が蒸発し、サウナ室内の湿度や熱の感じ方が変化します。
つまり、
「80℃だから、このくらいの熱さ」
と単純に決めることはできません。
同じ温度でも、どのように熱を受けるのかによって、体感は変わります。
そして、サウナの温度や湿度だけでなく、熱を身体へ届けるための空間そのものの設計も重要になります。
3. Saunatureが考える、良いサウナの3つの条件
Saunatureでは、サウナ環境を考えるとき、特に次の3つを大切にしています。
① 熱を感じやすいサウナキャビンの構造
② ロウリュによって「体感できる熱」をつくるヒーター
③ 熱くても息苦しくなりにくい吸気・換気システム
サウナキャビン、ヒーター、換気。
一見すると別々の設備に見えますが、実際にはすべてがつながっています。
① 熱を感じやすいサウナキャビンの構造
「どこに座るか」もサウナ体験の一部
サウナ室では、座る高さによって体感温度が変わります。
一般的に、暖められた空気は上部に集まりやすいため、サウナ室内では高さによる温度差が生まれます。
だからこそ、サウナでは「どの高さで熱を感じるか」が重要になります。
Leilのサウナキャビンは、基本的に高い位置で座る2段ベンチ構造を採用しています。
これは単にベンチを2段にしているのではありません。
サウナ室の中で、身体がしっかりと熱を感じられる位置に座れるよう、ヒーター・ベンチ・天井までの距離などを含めて空間を設計するという考え方があります。
さらに、ロウリュによって生まれた蒸気や熱がサウナ室内を巡り、身体を包むような環境をつくることも重要です。
サウナは、
「何℃なのか」だけでなく、
「どこで、どのように熱を感じるのか」。
そこまで考えることで、体感が変わります。
② ロウリュによって「体感できる熱」をつくるヒーター
温度を上げるだけが、良いヒーターではない
サウナヒーターの役割は、サウナ室を高温にすることだけではありません。
ロウリュを楽しむサウナでは、熱を蓄えたサウナストーンに水をかけ、蒸気を生み出すことも重要な要素です。
ここで重要になるのが、サウナストーンをどのように温め、どれだけ熱を蓄えられるかというヒーターの設計です。
Saunatureが取り扱うHUUMのヒーターは、特徴的なデザインだけでなく、多くのサウナストーンを使用できる設計が魅力のひとつです。
サウナストーンにしっかりと熱を蓄えることで、ロウリュによって生まれる蒸気とともに、サウナ室へ熱を届けます。
そのため、
「室温を上げる」
だけではなく、
「ロウリュで、どのような熱を感じられるか」
という視点からヒーターを選ぶことも重要です。
③ 熱くても息苦しくなりにくい吸気・換気システム
熱だけではなく、「空気」も設計する
どれだけ良いヒーターやサウナキャビンを選んでも、空気の流れが適切でなければ、快適なサウナ環境にはなりません。
サウナ室では、ヒーターによって空気が温められ、ロウリュによって湿度が変化し、利用者が呼吸をします。
そのため、新鮮な空気を取り入れ、サウナ室内の空気を適切に循環・排出することが重要です。
Saunatureでは、前回の記事でも紹介したように、
まで含めて換気計画を行います。
サウナ室の大きさや建物の条件、利用人数、運営方法によって、適した空気の流れは変わります。
だからこそ、「換気扇を付ける」だけではなく、そのサウナに合わせて空気の流れそのものを設計することが大切です。
4. サウナで大切なのは「温度」より「熱の感じ方」
ここまで見てきたように、サウナの体感は温度計の数字だけでは決まりません。
サウナキャビンの構造。
ヒーターとサウナストーン。
ロウリュによる蒸気。
空気の流れ。
座る高さ。
これらが組み合わさることで、サウナ室の「熱」がつくられます。
そして、サウナでは身体が熱を感じることで、体温調節のための生理的な反応が起こります。
発汗もその一つです。
また、サウナの健康面を考えるうえでは、単純に「高温であれば良い」と考えるのではなく、無理なく呼吸しながら、自分に合った熱を心地よく受けられる環境をつくることが大切です。
だからこそ、Saunatureでは「何℃まで上げられるか」だけではなく、
「その熱を、身体がどう感じるか」
という視点を大切にしています。
5. Saunatureが考える「良いサウナ」
私たちが考える良いサウナは、単に「高温になるサウナ」ではありません。
熱を感じやすい空間。
ロウリュを楽しめるヒーター。
適切な空気の流れ。
そして、その先にある水風呂や休憩スペース。
それぞれが独立した設備ではなく、一つのサウナ体験としてつながっていることが重要だと考えています。
サウナキャビンを選ぶ。
ヒーターを選ぶ。
換気を設計する。
一つひとつを別々に考えるのではなく、すべてを一つの環境として考える。
それがSaunatureのサウナづくりです。
6. まとめ
同じ80℃でも、サウナによって体感は変わります。
その違いを生むのは、温度計の数字だけではありません。
湿度。
空気の流れ。
ヒーター。
座る高さ。
ロウリュ。
そして、それらを支えるサウナ室の設計。
良いサウナは、温度だけではつくれない。
身体が熱を感じ、無理なく呼吸しながら、その熱を楽しめる。
そんな環境をつくるために、Saunatureではサウナキャビン・ヒーター・換気を一体として考えたサウナ設計を行っています。
サウナの新設・リニューアルをご検討の際は、ぜひご相談ください。

